乗り鉄的GPSロガー:GARMIN GPSMAP 66i
GPSロガーはオモチロイ。なにせ行ったところが全部分かりますからね。百聞は一見にしかずで、実例を見てみましょう。
これはGPSロガー「GARMIN GPSMAP 66i」がログったポイントを、WadachiというGPSログ活用ツールでプロットしたものです。Wadachiについては以下で。
wadachi.cyclekikou.net
さて、GARMIN GPSMAP 66iについて。
まぁ89800円ですよ。高いですよ。それに加えて衛星のサブスクリプションが月額12ドルから。イニシャルコストだけじゃなくてランニングコストもかかる、ちょっとした富豪向けガジェットですな。これ、本来は登山とかボートに乗る人が使うもの。トレッキングしつつトラッキングするわけですね。そういう人が行く場所は往々にしてケータイの電波など飛んでいません。だからGPSが必要なんです。
加えてGPSMAP 66iが使用するイリジウム衛星は双方向通信に対応しています。そう、これが月額12ドルかかる所以というわけ。
その代わり、ケータイの電波が飛んでなくても、SOS発信、プリセットメッセージの送信(例:「順調に行動中」「助けて」etc)が可能。もう少し月額の金を出すと自由にテキストメッセージを衛星経由で送信できたりします。
それを乗り鉄に使おうという話です。
要はオーバースペックなんですが、現在の速度や進行方向も取得でき、乗りながらチェックしていると意外と楽しいんですね。
ほくほく線スノーラピッド車内で撮影した画像を見てみましょう。
この時最高速度には達していませんが、かなりの高速で走ってることが分かります。
さらにもう一枚。
こちらは大船渡線BRTに乗りながらログをとったもの。どこで専用線から出て、どの場所に寄ったかがよく分かります。
もう一枚、上の拡大。
相当詳細なログが取れていることが分かります。高性能ですねぇ。
もちろんGPSMAP 66iの天敵は「トンネル」。
青函トンネルなんかは全くログれません。
トンネルの多い東北新幹線なども同様です。
短いトンネルの連続する山田線などは、どうにかこうにか。
まあそんな感じですが、物凄く面白いデバイスなのには間違いありません。
多分乗り鉄でSOS発信とかしないやり方なら月額サブスクリプションに登録しなくても使えると思います。
(が、そうなった場合の挙動は調べてないのでよく分かりません)
ただ、三陸海岸を乗り鉄中に津波が発生して避難、というケースは考えられるので、
サブスクリプション登録してから行きました。
もちろん地元に帰っても、どういう災害に巻き込まれるか分かりませんので、
そういう時に役立つのは言うまでもありません。
このGPSMAP 66i、日本国内ではあまり取り上げてるブログがありません。
いくつかTipsを書いておきましょう。
- メニュー2回押し→設定→システム
衛星受信モード→衛星情報→衛星受信モード→GPS+GALILEO
衛星受信モード→衛星情報→MSAS/WAAS オン
RINEXロギング オン
- メニュー2回押し→設定→記録→詳細設定
データ出力 GPX/FIT
GPX自動保存 毎日
詳細設定の一個上のメニューで、記録感覚は「最高」にしておきましょう。「最高」にしてもあんまり電池は食いません。
- 出かけるときはメニュー2回押し→アクティビティ記録→「保存」で一旦保存。そうするとその場所をスタート地点にできます。帰ったときも同じように「保存」。そこまでの軌跡が記録されます。
- 帰ってきたらパソコンにつないでフォルダを覗き、GPXというフォルダをバックアップしておきます。その中のファイルをWadachiで「インポート」。
- ディスプレイの輝度を下げておけば概ね12時間ぐらいはバッテリーが持つ感じですが、モバイルバッテリーとMicroUSBケーブルがあるとより心強いでしょう。
- 充電しながらでも使えますが、本体が熱くなったら充電が中断したりするので注意。
- そのほかにWifiとかBluetoothでのスマホ連携とかいろんな機能があるので、色々いじってみてください(操作に若干クセがあるので慣れることも必要)。
そういうわけで、GPSMAP 66iでゴキゲンな乗り鉄をしてきたという話でした。